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小澤征爾のしい茸料理

by ツトム

 日本を代表する指揮者小澤征爾さんが好きな料理が椎茸であったと聞いた。どんな料理なのか。今回、その料理を再現してみることにした。 

 今回の記事のきっかけになったのが、「優しい一皿」という本のこの一節。

『私の義理の息子(小澤征爾)が一番好きな料理です。「何が食べたい?って聞くとすぐ「あれ。きのこを炒めたおいしいやつ」って言うんです。』

引用元:優しい一皿 著者:入江麻木

 再現した料理はその名も「椎茸のプロヴァンス」。入江麻木さんは、ご存知の方もいるしれないが、1980年代の料理研究家。今では女性の料理研究家も小林カツ代さんや平野レミさん始め多くの方が活躍しているが、入江さんはその走りのような方だ。また、小澤征爾さんの義理の母でもある。

 このレシピが載っている入江麻木さんが著した「優しい一皿」という本は、今は絶版となっており古本屋で探しても手に入れることはできない。今回知り合いの方が持っていたものを見せていただき、再現することができた。

レシピはいたってシンプル。

『椎茸は薄い塩水でさっと洗って石付を切り取り水気をきります

 ニンニクはみじん切りにしておきます

 フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、ニンニク1/2量、しい茸を入れて、中火でしい茸の両面をさっと炒め、弱火に落として蓋をして、3~4分間蒸します

 塩・胡椒をふって味をととのえたら、椎茸をフライパンの隅に寄せてバジルの葉と残りのニンニクをさっと炒めて混ぜ合わせ、器に盛り付けます』

引用元:優しい一皿 著者:入江麻木

 さあ、ちょうど猪名川から秋が旬の露地栽培の『秋子』が送られてきたところだったので、再現してみる事に。

「あー、めっちゃいい匂い!」

 子供たちも興味深々で見ていたが、プロヴァンス(南仏の地方)という料理名から想像できる通り、たっぷりのハーブ(バジル)とニンニクとオリーブオイルの香りが部屋に立ち込める。食べてみると、バジルとニンニクとオリーブオイルの香りに、しい茸の香りが絡み合い、コクのあるフレッシュな香りが口いっぱいに広がった。バジル・ニンニクの香りが強いので、原木しい茸の強い香りがちょうどあっているように感じた。もしかしたら、これにフレッシュトマトがあってもすごく合ったかもしれない。

「あーこれ、めっちゃ美味しいやつやん!」

子供たちも一口食べて、喜んでいた。

「椎茸のプロヴァンス」。とっても簡単で、旬のしい茸を楽しむのにぴったりな料理だった。今夜は、小澤征爾さんの好きだった「椎茸のプロヴァンス」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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